今日は時折小雨が降る生憎の天気、それでもせっかくの休日なので何処行こうか?
釣りはさすがになぁ~、そうだ!カワシンジュガイの調査ぐらいは行けるかも・・・
以前見つけた場所へと車を走らせます。
カワシンジュガイ Margaritifera laevis
軟体動物門 二枚貝綱 イシガイ目 カワシンジュガイ科
千島列島・北海道・本州
;シベリア・サハリン
絶滅危惧II類(VU)カワシンジュガイは、氷河時代にシベリア方面からわが国に分布をひろげ、その後取り残された北方系の遺存種と考えられています。本種の属するカワシンジュガイ科のなかまは、全北区を中心に分布していて、日本が分布の南限になります。カワシンジュガイという名前の由来は、昔、ヨーロッパで近縁種から真珠(しんじゅ)を採取していたので、この名がついたとされます。
貝殻の長さは約13cmで、幅は約4cmに対して厚さは約6cmと、ややぶ厚いです。形は長楕円形で、貝殻の外側表面は黒褐色~黒色で、内側はややピンク色がかった強い真珠光沢(しんじゅこうたく)があります。
河川の渓流部に生息し、冷たく清らかな水を好みます。砂底に体を立てて水中のプランクトンなどを捕食しているようです。幼生はイワナやヤマメなど魚類のエラやヒレに付着し、これらとともに移動します。成長が遅く、その代わり寿命が長いといわれています。
かつて、カワシンジュガイは日本海側を中心に、山間の渓流域にふつうにいる二枚貝でしたが、河川改修やダムの開発によりその数を減らし続けています。とくに、分布南限の西日本各地で地域的な絶滅が伝えられ、このままのペースで減り続けると、カワシンジュガイ全体の存続が危ぶまれます。
出典:「第3回自然環境保全基礎調査植生調査報告書」(環境省生物多様性センター) http://www.biodic.go.jp/
雨の中の川歩き
いつもの如く、山沿いの道に差し掛かると雨がザーザー音を立ててくれてます。
不思議と山だけは天気が違いますね(TwT。)
山菜取りと思われる方々も一斉に山を下り始め、対向車線を走り去ります。
現地到着。
一時間待ちましたが止む気配なさそ~、ウェーダーに車内にしまってあった合羽を着て手には予備の防水カメラを持っての出陣です。
今回は発見地点からのすべての流れと、それがつながるであろう本流筋を徹底的に調査することにします。
これは出発地点の水中風景、23~25ぐらいかな、せっかく防水なので撮ってみたかった風景です(*゚ー゚)>
早春の山野はとにかく歩き易くて、もう下流域、次第に流れは細くなり見つけ易いですね。
初めて大中小サイズ揃いました。
まもなく、木々の間からかすかに川の音が聞こえてきます。
その方向へ急斜面を下って本流へとあっけなく到達してしまいましたが、あららです。。。
雪解け水とこの雨で流れがウンと太っとくて、更にこの天候です。
予定の本流下りは安全第一(;´▽`A“ 今日は諦める事にします。
三度目の正直
そして、また元に戻っての再スタート、他の流れを下ります。
分岐点までは確認出来ていたので足早に流れ沿いを見ていきますが、上手く見つけられません。
実は以前に一度、軽く調べたときも見つけられなかった場所です。
いたら歩いていてもすぐに目につくはずなんですがね~、数十分下って一匹も見つけられずにこちらも同じ本流筋に行き着いてしまい、また来た道を戻ります。
何でいない?立ち止まって一跨ぎの小さな淵に顔を近付け底にたまったゴミや石やらを一つずつどけていきます。
綺麗になった水底、少し濁っていますが目を凝らすと僅かですが小さな水管らしきものが砂底から出ているのを発見、そっと掬い上げます。
いました。間違いなくカワシンジュガイです。
小さいですね~、4歳?
写真撮影後、澄んだ水底にもう一匹、そしてもう一匹、あっここにも、あそこにも、石に隠れ潜っていたシンジュガイがコロコロと姿を見せます。
隠れていただけでした。
こんなに小さいのが、しかも潜っているとなると見つけられませんね。
大きいのが全くいないってことは、地域によっては食用にされているとか聞いたことがあるので、もしかしたら人間による食害だったりして。。。
そしたらこれはゴミの下に隠れて採集を免れた固体なんですかね?
次回は本流調査予定
その後も残りを行ったり来たり、そして粗方調べたので今日はこれでお終いです。
雪解け直後でとても歩き易く意外と早く終わりました。
次は何時になるか分かりませんが気が向いた時、その時は本流調査予定です。
草が生えていなくて渇水している頃が良いですね、ついでに釣り竿も持ってこようかな?
今日は時間はまだまだ、帰りにドブガイ探しでもして帰ります。