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禁漁前の渓流釣り、巨大イワナと熊あらわる

天候が悪かったり、最近熊さんに遭遇したりで渓流から遠ざかっていましたが今日で最後、間もなく禁漁を迎える渓に出掛けて来ました。

久しぶりに見る渓はすっかり秋の装い、あっという間で寂しいですね。

禁漁前の魚釣り

今回は去年の体験を元に人気のない場所に絞りました。但し自分も一度も竿を出した事はありません。今日は他の釣り人に邪魔されずに遊べたら・・・少しの不安と期待をもって、その目的地へと冷たい沢の流れの中を進みます。


50分延々と歩いてたどり着いた先はこんな所、雨の影響で少し増水していますが清らかな流れです。見るからに人が入った形跡もありませんし、まずは一安心。


川の流れは今時の居着きポイントからすれば狙い処は少なめですが魚が残っていればそれなりには出てくれるはず、流心脇の一段緩やかになっている流れに毛鉤を置いては探って行きます。

が、予想に反してなかなか出る気配がありません。あれぇ?。
今度は少し流れのある流心にも毛鉤をのせてみます。すると小さいのががピシャピシャ遊ぶだけ、食いきれない様子に毛鉤を取り替ての初ヒットはヤマメでした。

あれれぇ~こんなのが出るとは思いませんでした。
去年の出だしよりはまだましですが、最終日って何処に行こうとやっぱり駄目なんですかね。


その後も出てもこのくらいのヤマメが殆どで忘れた頃に流心脇の反転流から毛鉤をくわえるのは20cmちょいのイワナ、期待していた釣果には程遠い状況が続きます。
釣れませんね(^^;)それでも青空の下での久しぶりの渓流釣りは何だかんだ言っても楽しいです。来て良かったと心底思います。

巨大イワナ現る

途中さしかかった難所を高巻き中に反転流に潜んだ黒い影を発見します(判り難いですが真ん中に写っているのがそうです)。影は2つで小さい方でも優に尺超え、大きい方にいたっては40はあるでしょう!

これはブログの神様がくれた大チャンス、今日の山場間違いないでしょう。
何とかして釣り上げたい・・・反転流に定位しているので頭は手前向き、水深は深め、あそこまで行って・・あの位置から流木をかわしての・・と算段を重ねますが経験上ヒットに至る確率は相当小さいはず、6Xのティペットに♯14のパラシュートが付いた仕掛けそのままで狙ってみます。

1投目、2投目ともミスキャスト岩肌の縁をなぞります・・2投3投目は毛鉤が水流にのらなくて無反応・・気付かれたか? 流木が邪魔して上手く投げられていません。場所が悪かった~次で最後、思いっきりいってみましょう。

放ったラインは何処にも引っ掛からずに、そして上手くティペットリーダーにも遊びが出来ました。50cm目の前に落ちた毛鉤が流れに乗ってゆっくり頭上まで差し掛かったところで大きな影がゆらっと動いたかと思うとカポッ! 自分でもびっくり、食いつきましたよw(゚o゚)w オオー!


何度か流木に潜られながらも細長い蛇体型のためファイトもそこそこ、無事ランディングに成功です。魚を横にするまであまり実感が無かったのですが測ってびっくり、40を大幅に超えて47cmもあります。
尺上何本も上げてきましたがこのサイズはきっとこれが最後でしょう。久しぶりに手が震えました。

山の主に遭遇

余韻に浸ってから釣り再開も左岸に動く気配を感じます。大抵は振り向くとキノコ採りのお爺ちゃんなんですが(これも焦る)、目に入ったのは真っ黒い大きな生き物?! そう   熊!! 丁度写真白い円の所でこちらを見つめているじゃないですか~(T_T)。

『今度熊に会ったら写真撮っておきますよ』← 最近までこんな事ほざいてました。ごめんなさい全くの嘘です(。>д<) 足腰ブルブル、夢中で腰に下げていた鈴を振っています。

いつもだったら、人の気配に気付くとどんな大きな熊でも一目散に山の中に消えていくのですが、なぜかこの熊フリーズ! 5秒経ち・・・10秒経ち・・・・もうヤバイでしょう(T△T)

臨戦態勢へ、視線をそらさずゆっくりと後ずさりして傍らの大岩に駆け上ります。そして、すぐに奴へと視線を戻すと木々の中へと足早に去って行く後ろ姿がありました(〃´o`)=3 フゥ。奴もこちらに驚いて立ち止まっていたのかもしれませんが本当にもう勘弁です。

若い頃は熊に会うと釣りなどお構いなしに逃げ帰っていたものですがそれを繰り返すうちに、慣れなんですね~。大物で手が、熊で足が震えて全身がガクガク状態でも今日で最後かと思うとどうしても止められません(^^;)

気持ちも落ち着いてくると、また少しずつですが魚も出るようになり楽しい時間が流れるのでしたが・・・・・・・・・・・・・・・

恐怖再び

二時間ほど経って、すっかり魚釣りに夢中になっていると川岸の方から再び気配を感じます。反射的に振り向くと恐怖再び。。。。。。。。えっ。。。マジ! 奴がじっとこちらを見つめているじゃないですか! さっきと同じ奴なのか全然逃げる気配がありません。

ま・さ・か・の  ブログの神様三度目降臨中~(。>0<。)

今度は少し距離があります。写真が撮れなかったのを後悔していたので、そっとカメラを構えピントを合わせます。今までも何度か挑戦してはいましたがビビッてしまって何を撮ったのかも判らない写真ばかりでしたが、今回はバッチリ、コンデジ片手に良く撮れました。


しかしです。釣りをしていて二度目って経験ありません。動物園じゃあるまいし、もうさすがにヤバイ! 鈴はダメそうなので大声を出して威嚇してみますが全く意に介さない様子で辺りをうろつく有様です。

撤収~~、熊を警戒しつつ対岸側を小走りに退渓点まで急ぎますが、奴も消えたり現れたり一定の距離をおいてついてきます(T△T)


一度は川の中ほどまで下りてきて行く手を阻まれましたがまた斜面に戻って行ったので何がしたいのやらで。。。???


若熊のようですし、もしかして熊は複数匹いて食事を待てない子熊がフライング? それともさっきの熊に獲物がいるからと教えられた? またはその熊自身がずっと追跡していた? ただ偶然居合わせた熊が弄んでいるだけ? 色々考えてみますが訳が分かりません。どちらにしても車まで戻らなければと、もう必死で隙を見ては先を急ぎます。

逃渓

暫し姿が見えなくなって辺りを警戒していると先回りをして川を渡った痕を発見しました。今まで林道側の川岸をつけられていたので上手く川から上がれませんでしたがこれはチャンス、上流の退渓点を目指すのは止めて奴が下りてきた斜面を駆け上がり林道方向へ真っすぐ猛ダッシュです。


いくら走っただろうか、車にたどり着くと汗が吹き出しもうふらふら体に力が入りません。夢中だったので手足からも血が滲んでいました。

去年秋田で起きた十和利山熊襲撃事件、

ツキノワグマがタケノコ採りや山菜採りに来ていた人を襲撃し4人が死亡、3人が重傷を負った。日本では記録に残るものでは史上3番目の被害を出した獣害事件と言われているほか、本州においてはやはり記録に残るものでは最悪と言える獣害事件である。

このニュースを鮮明に覚えていたので怖かったですね~。今年はもう釣り人が近づくことはありませんがキノコ採りの方々は大丈夫かと心配しています。私も記憶が薄れるようになるまでは近付かないでしょう。

今年、入渓が少なかった分かは知りませんがいろいろありすぎた1日になりました。


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